
耳掃除の受診 お気軽にどうぞ
(協立総合病院 大西野乃花)
▼耳のお手入れ大丈夫?
耳あかの主な成分は、(1)空気中の埃や皮ふの残骸 (2)外耳道の耳垢腺(じこうせん)という汗腺から出る分泌物です。
一般的に自身の耳掃除で取り除くことができますが、方法を誤ると外耳炎などの耳の病気を引き起こすことがあります。溜まり過ぎると難聴の原因になることがありますが、細菌に対する防衛機能や皮ふ表面を保護する作用もあります。
また、外耳道には耳あかを外へ押し出す自浄作用もあるので、耳掃除はたまにするくらい、お風呂上りに綿棒で見える範囲にある耳垢をサッと取るだけで大丈夫です。
▼耳のトラブルに注意
耳あかの溜まりやすさは、耳の形や耳穴の狭さ、生活習慣等によって一人ひとり違います。
ときにはイヤホンの装着時や綿棒・耳かきでの耳掃除の時に、耳あかを奥に押し込んでしまうこともあります。
また、耳掃除中に綿棒の先が耳穴の奥に入り抜けなくなってしまったり、虫が入ってしまった方、ペットの毛が入ってしまった方、子どもの場合は玩具の玉が入ってしまったりと、さまざまな異物によるトラブルもあります。
耳の穴は皮膚が薄くて傷付きやすく、とてもデリケートです。ちょっとした傷口から細菌が侵入することで引き起こされる『急性外耳道炎』や『外耳湿疹』などの病気になってしまうと、痒み、痛み、赤み、腫れ、耳だれなどの症状が出現し、ひどい場合は腫れて完全に塞がってしまうこともあるので、小さな傷でも注意してください。

▼耳掃除の受診できます
協立総合病院の耳鼻科では、保険適用で耳掃除を行なっています。拡大鏡を使って奥まで掃除をすることで、清潔を保つことができます。患者さまも一緒にモニターで確認しながら、医師から個々に応じたアドバイスも受けられます。
なかには「耳が聞こえづらくなったので補聴器を作りたい」と受診され、耳掃除をしたら良く聞こえるようになり補聴器を購入しなくても良かったと喜んで帰られた方もいます。
お気軽に耳鼻科へご相談ください。
▼私たちを頼ってください
また、花粉症の季節にもなりました。市販の点鼻薬のなかには、使用法を間違えると症状が悪化してしまう物もあります。自己判断ではなく、病院を受診して処方された薬を使っていただくことをおすすめします。
是非私たちを頼ってください。

協立総合病院 耳鼻咽喉科
◎月〜土曜日 受付 8:00〜11:00/診療 8:45〜
TEL:052-654-2211(代表)
※令和5年3月4日は耳鼻科休診